事情により投稿が遅くなってしまいましたが、今回のWBCでの日本チームの優勝おめでとうございます🎊!同じ日本人として大変誇らしく思います。
今回の日本人選手の活躍を見ていると、国を代表して勝たねばならぬという悲壮感より、真剣勝負を楽しんでいるような感じを受けました。
ハングリースポーツと言う言葉が在ります。貧しい境遇に生まれた子が逆境から抜け出すため一流のスポーツ選手となり活躍するような場合に使われ、ハングリーな環境で育った選手は強いと言われています。中南米諸国では一般的に国民所得も低く貧しい人が多く、大リーグでは野球アカデミーをこれらの国に造って、貧しい少年を将来のスター選手とすべく養成しているとのことです。しかし、今回のWBCではこれら中南米諸国は決勝に進むことは出来ませんでした。
現在では日本は欧米諸国と並ぶほど豊かとなりましたが、日本は明治維新いらい、第二次世界大戦終了後から10年位までずっと貧しい国でした。その頃の日本人はハングリー精神に富み「欧米に負けるな」と、気力だけはあったと思います。しかし、スポーツにおいては豊かになった日本の方がその頃よりずっと強くなったように思います。
大谷翔平の家がバットも買えないくらい貧しかったとか、ボクシングの井上尚弥の家がグローブも買えないくらい貧しかったと思う人は誰もいないでしょう。しかし、彼らは誰もが認める世界ナンバーワンの選手です。
こうして見るとハングリーと言う精神は、あまり重要な要素では無いように思えます。それよりも彼らはスポーツそのものを楽しんでいるように見えます。貧しさから抜け出すため苦労して身体を鍛えるより、スポーツそのものを楽しむため身体を鍛える方が、より有効なのでは無いかと思います。
スケーターボード等でもまだ小中学校生位の子供が神業的な技に挑戦していますが、彼らは国家の威信を背に高難度の技に挑んでいるのではなく、ただ面白いから挑戦しているように思います。女子フィギャースケートの世界ではロシアは国威発揚のため子供たちを強制して選手に育て上げたりしていますが、選手寿命は大変短いのが現状です。それに比べ楽しんで滑ってる日本の選手は選手寿命が長いように思われます。
スポーツの世界で真に優秀となるためには貧困への恐怖や強制によるのではなく、心から楽しむことが最も重要と感じます。