トランプの壮大な実験

私は一応理工系の大学を卒業している。科学の分野においては先ず現実に起きている事象を良く観察し、何故そのような事象が発生するのか仮説を立て、その仮説で正しく事象を再現できるか実証実験を行い、種々の実験を通して仮説が正しい事が証明できれば、その仮説は定説となり理論となる。

経済の分野において、現実の経済動向を観察して仮説を立てることは可能であるが、余りにも規模が大きすぎて現実に実験することは出来ない。総ての経済理論は実は仮説で終わっている。これまでもマル経や近経など種々の経済論は提唱されて来たが、実際の経済活動を正しく証明している様には見えない。経済学を研究している人々の非難は承知で言うが、経済学は仮設の段階で終わっており、現実には証明されておらず、科学とは成っていない。

今回アメリカのトランプ大統領は「関税によりアメリカ経済を復興できる」との仮説を立て、その証明に向けて国家を挙げて壮大な実験を始めようとしている。その仮説が無残に破綻するか、正しいと証明できるか興味深い処である。