日本国憲法は日本平和教の経典だから改訂出来ない

5月3日の憲法記念日が近づいている。憲法は全ての法律の原則となる基本法であるから、時代が変化し、社会状況が変化すれば、改訂もやむを得ないし、むしろ改訂すべきである。しかし、日本国憲法は改訂することは出来ない。なぜなら日本国憲法は憲法では無く、日本平和教の経典であるためである。

日本平和教とは『戦争を放棄』すれば、平和になると信じる信徒の集まった宗教の事である。しかし、日本国憲法を順守しなければならないのは日本国だけであり、日本以外の国には一切の効力は無い。外国が日本に対して戦争を仕掛けて来ても、日本は憲法に従って『戦争を放棄』しなければならない。

宗教団体にとって経典は一切書き換えることは出来ない神聖なものである。イスラム教のコーランはイスラム教徒の生活面にまで事細かく指示を与えているが、時代が変化し預言者モハメッドの頃には思いもよらなかった現代には対応できない事は多い。しかし、対応出来ないからと言ってコーランを書き換える訳には行かない。そこでイスラム神学者の登場となる。彼らはコーランを書き換える事無く、時代に合う様にコーランを解釈して、時代との齟齬を防ぐことになる。

日本も憲法解釈により矛盾点を解消しているのは同じである。そこで、憲法では軍隊を持たないはずの日本が軍事力を現実に持ったりー驚天動地の解釈をしてこれまで政策を進めて来た。これからもどんどんと新しい憲法解釈を進めて行くことだろう。しかし、それは基本法としての憲法を形骸化して行くに過ぎない。