イスラエルーイラン間の紛争において米国が介入してイランを攻撃した。この軍事行動に関して国際法違反との意見が出ている。この介入理由としてイランの核兵器開発を阻止するためとしているが、未だかってイランが核実験を行ったことは無いし、現実問題として、一発の核爆弾も持っていないと推定される。
この十数年間中東での緊張関係が続いている間に、極東では北朝鮮が何度も核実験を行い、実戦使用可能な核爆弾を開発し、とうとう米国本土まで届く核搭載ミサイルまで開発してしまったが、米国は北朝鮮の核兵器開発に非常に無関心である。これを見ても核開発阻止は単なる建前にしか過ぎない事が判る。
だいいちイスラエル自体が核兵器保有国であると推定されている。歴代の米国大統領の政策を見ると朝鮮戦争とベトナム戦争以降極東に対する関心は薄く(と言うよりこの2戦争は米ソの代理戦争が極東において発生したので米国も参戦せずにはいられなかった)、中東に関して敏感であると感じられる。
現在極東において緊張状態が高まっているが、米国が中東問題の様に介入する意志が在るか不安である。