韓国戒厳令

全く寝耳に水であった。ノーマークであった。今の状況下で韓国で戒厳令が発令されるとは夢にも思わなかった。戒厳令と云う日本語はちょっと意味が分かりにくいので、英語の方が判りやすいと思うが、英語ではmartial lawと云う。martialとは戦争という意味であるから、戦時下やそれに準ずる緊張状態で発令される法(法というより命令)と云う事だ。何処とも戦争していない現在の韓国で発令されるなど本来在り得ない事だ。何故在り得ない戒厳令が発令されたのかは、今後明らかになって行くであろうが、今回の件で明らかになったのは、尹錫悦大統領の命脈は尽きたという事だ。

韓国では反日政策の大統領と親日大統領が入れ替わって政策を運営して行く傾向があり、尹錫悦大統領は親日政策の大統領と思われていた。しかし、今後尹錫悦大統領が失脚すれば、その反動で、反日(イコール親北)に大きく傾いた大統領が就任する可能性は非常に大きい。

来年はトランプ大統領が就任し、日本及び世界の情勢は読み難くなっている。前回トランプ氏が大統領であった時も、韓国からの米軍基地の引き上げや、駐留費用の増額などをちらつかせていたが、韓国国民としては、当てにならない米国の核の傘の下にいるより、北朝鮮の核の傘の下に逃げ込もうとする動きが出ても不思議ではない。南北朝鮮の統一には、まだまだ問題は多いが、北の核の傘に入るだけなら、安全保障条約のような条約を結ぶだけで良い。同時にロシアや中国との緊張関係も改善される。ただし、日本や米国と新たな緊張関係が生まれることになるが・・

大統領ってナニ?

世界には色々な国が在り、多くの大統領が存在するが、大統領とは何かを説明できる人は少ないのでは無いだろうか?

ネットで検索すると、『大統領は、 共和制国家 における 元首・・ 』云々となっているが、共和制国家?元首?と思う人も多いのでは無いか。平たく言ってしまえば、大統領とは選挙で選ばれた’王様’の事である。共和国とは王様が居ない国家の事。(日本でも共和党という政治団体は在るが、国民の尊崇する天皇家が在るので、日本は共和国にはなり得ない。)

現在でも英国をはじめとしてヨーロッパ各国やアジア各地など王様のいる国家は多く存在する。そして、王家の政治に対する介在力も国によりさまざまである。

歴史的に見て、王様が非常に強い力を持ち独裁的に権力を振るっていた時代(絶対王政)から、首相が権力の一部を肩代わりする時代(ビスマルクが権力を持ったプロシャ帝国など)、政治的力を失い、首相が国家の実権を握り王様は国事行為の権威付けだけをする時代(君臨すれども支配せず。現在の日本もそう)と変わって行った。現在の各国の大統領もどの時代に誕生し、どのモデルを採ったかにより、その権限は違う。

あまり知られていないが、イスラエルやドイツにも大統領は存在する。但し政治的実権は無いので日本ではニュース等に出ることは無い。アメリカ合衆国は絶対王政の時代に独立し大統領制を布いたので、その時代の影響を受け、首相は置かれず大統領の権限が非常に強い。折角大統領に成れたのだからアメリカ大統領のように強い力が欲しいと憲法を改訂して強い権力を持つようになったのがフランスやロシアである。

今回トランプ氏が第47代合衆国大統領に就くことになったが、彼の頭には世界最強の国家の王様となることしかない。王様となって何をしようとの計画も無い。ただ実質的な王様のプーチン氏や金正恩氏や習近平氏には憧れに近いモノを持っている。はっきり言ってトランプ氏は頭が悪い。トランプ氏が大統領就任後は周囲にイエスマンしか置かないと予想されている。馬鹿と鋏は使いようと言うが、旨く付き合えば裸の王様の様に自由にあしらう事が出来るのでは無いだろうか。

予想した通りの結果でした

最悪の候補者同士による最低のアメリカ大統領選挙が実質終わりました。私の予想通りトランプ氏がかなりの差を以て当選しました。

マスメディアによる事前の世論調査ではトランプ氏とハリス氏の差は僅差と見られていましたが、実は事前調査時点から差が在ったのでは無いかと考えます。マスコミはインテリ層により作られており、インテリ層はトランプ氏のような人間を毛嫌いしますから、報道にもハリス氏よりにバイアスが掛かっていたのでは無いかと思います。

従来アメリカの大統領はしかるべき政治教育を受けて来たインテリ層が務めて来ました。以前に書いたように、このようなインテリ階層は決して本音を漏らさない。建前で固められて本音を引き出すことは不可能と思っていましたが、今回日本の政治屋のように本音丸出しの人間が再び大統領を務める事に成りました。

アメリカの有権者も訳の分からん建前を振りかざすだけで、ちっとも生活が楽にならないインテリ政治家より、分かりやすい本音丸出しの男に引かれたという事でしょうか。以前なら本音丸出し、大ぼら吹き、女性問題のある人間は軽蔑されていたものですが・・

4年前のバイデン氏の勝利でアメリカの理性が瀬戸際で踏み止まった感がありましたが、今回それも絶たれた感が在ります。アメリカは何処に向かって行くのでしょうか?

アメリカ大統領選挙の予想

アメリカ大統領選挙の投票日が間近に迫っております。マスコミの予想では両者の争いは僅差とされております。

どちらの候補がより大統領に相応しいかという問題は別として、単純に予想するならトランプ氏の勝利と予想します。それも僅差では無くある程度の差を以て当選するでしょう。

しかし、それはアメリカ合衆国の崩壊を更に進める一歩であり、世界の混乱の始まりとなるでしょう。

大谷翔平てんこ盛りのシーズン

大谷選手が長年抱いていたワールドシリーズ優勝という目標を達成しました。おめでとうございます。思えば真美子さんとの結婚や水原通訳の問題など良い事悪い事色々在った末に50-50の達成やワールドシリーズ優勝などてんこ盛りの一年だったと思います。

来期は二刀流の復活と共にワールドシリーズでのノーヒットノーラン達成による優勝投手など、特盛全部載せの一年を送ってもらいたいと思います。

トランプー共和党ー8月15日

民主党のカマラ・ハリス大統領候補の人気は高まっており、一部の調査では”ほぼトラ”と予測されていたトランプ候補より支持が集まっているようだ。トランプ元大統領はそのエキセントリックな発言で物議をかもしているが、彼の発言は”共和党原理主義者”の発言と考えても良いと思う。”イスラム原理主義者”と呼ばれる人達も居るが、このコテコテの原理主義者達は色々問題を起こすことが多い。

そんなトランプ候補から共和党と発想を巡らす内に、8月15日の終戦記念日を迎えるに当たって、まるで落語の三題噺のように、トランプー共和党ー8月15日という連想が浮かんで来た。

トランプ候補が大統領に就任したら、ウクライナ支援は停止される(同時にロシアの実質的勝利で戦争は終結する)と予想される。しかし、これは共和党の基本方針と云うもので、共和党は代々ヨーロッパの戦争にはアメリカは関与しない(モンロー主義が歴史的基礎)との方針を取って来た。米国は民主党大統領の時に対外戦争を始めると言われている。しかし、国家には政策の継続性と云うものが存在し、例え180°政策の異なる大統領が就任したとしても、前大統領の政策を消しゴムで消す様には行かないもので、段階的な援助の削減はあっても急激な停止は無いのではないだろうか?

終戦の日にあたって、太平洋戦争と云うものを考える内に、もし(歴史に”もし”は無いが)開戦時の米国大統領が共和党出身者だったらどうなっていただろうと思う。日米開戦時の米国大統領は、フランクリン・ルーズベルトであり、民主党出身である。当時ドイツの侵略によりフランスは降伏しイギリスも危機に瀕していた。ルーズベルトはイギリスを救助したいと考えていたが、当時の多くの米国民の意見は不参戦であった。そこで、ヨーロッパではない、別の地域で米国が攻撃を受け、それに乗じてヨーロッパの戦争に参戦することが出来ればーと考えた。そして、日本に対外的圧力を掛け日米開戦に成功する。「リメンバーパールハーバー!」と米国民の意識は一気に戦争に向かって行く(米西戦争の「リメンバーメイン」以来この「リメンバーほにゃらら」というキャッチコピーを米国民は好きである)。日本の開戦により日独伊三国同盟に基づきドイツとイタリアも米国に宣戦布告することになる。此処にルーズベルトの目論見は成功し、ヨーロッパに米軍を送ることが出来る様になった。当時のイギリスの首相であったチャーチルは、英国が日本に負けることはあり得ないが、ドイツには負ける可能性を予想しており、この日米開戦に小躍りして喜んだと言われている。米国にしても、まだGDPとかGNPという統計概念が無かったころであるが、国力が60倍以上違う日本に負けるなど露にも考えていない。戦争を始めた日本にしても大国アメリカに勝てるなど考えてもおらず、初戦を有利に進めて、適当な所で講和する事しか考えていなかった。ただ問題点は世界中の大国が交戦状態にあり講和の仲介を出来る国が無かったことである。 

日独伊三国同盟により、ドイツとソ連が戦闘を開始した特、日本もソ連に対して参戦する義務があったが、日本の力を借りなくてもソ連に勝てると自信を持っていたドイツは日本の中立を非難することは無かった。それでも日本軍は関特演(関東軍特種演習)と呼ばれる軍事演習を満州国とソ連との国境で企画し大軍団を終結させていた。特別軍事作戦とロシアが呼ぶ現在のウクライナとの戦争でもロシアはウクライナ-ベラルーシ国境において大規模な軍事演習を実施し、そのままベラルーシからウクライナ領になだれ込んでいる。いやはや時代は変わっても戦争のやり方は変わらないものである。

しかし、ノモンハン事件により、ソ連軍に大敗を喫したトラウマを持つ日本軍は関特演を結局実施しなかった。日本は日ソ不可侵条約に基づき第二次大戦中ソ連に対して中立を貫くことになる。それでも日本軍の動きに注目していたソ連はスパイ・ゾルゲの報告などにより日本の背面からの攻撃が無いことを確信し、ザバイカル方面軍をヨーロッパに送る事が出来、ドイツとの戦争を有利に進めることが出来た。

ソ連と中立を守ったことにより、ソ連に対して恩を売ったつもりの日本はソ連の仲介による講和と言う働きかけをしていたが、逆にソ連から侵略を受け8月15日を迎えることになる(ソ連との戦闘は8月15日以降も継続した・・)。

もしトラより不気味なもしハリ・・

大方の予想のようにーと言うか、大方の期待のように、米国民主党の次期大統領候補は、カマラ・ハリス氏に決まりそうである。このハリス氏の政治手腕は現状未知数である。一つ言えそうなことは、トランプ氏は馬鹿でハリス氏は頭が良さそうな事である。

『馬鹿と鋏は使いよう』と言う言葉が在るが、馬鹿と利口を比べれば、馬鹿な人の方が使いやすい。頭の良い北朝鮮の金正恩は上手に馬鹿を手なずけて、いいように掌の上で転がしてしまった。

実績の無いハリス氏が大統領に就任したら、恐らく理想主義的な政治を目指すのでは無いだろうか。世界の過去の歴史を見ても頭の良い理想主義者が権力を握った時、どのような恐ろしい事が起こったか考えると不気味である。

日本国憲法は日本平和教の経典だから改訂出来ない

5月3日の憲法記念日が近づいている。憲法は全ての法律の原則となる基本法であるから、時代が変化し、社会状況が変化すれば、改訂もやむを得ないし、むしろ改訂すべきである。しかし、日本国憲法は改訂することは出来ない。なぜなら日本国憲法は憲法では無く、日本平和教の経典であるためである。

日本平和教とは『戦争を放棄』すれば、平和になると信じる信徒の集まった宗教の事である。しかし、日本国憲法を順守しなければならないのは日本国だけであり、日本以外の国には一切の効力は無い。外国が日本に対して戦争を仕掛けて来ても、日本は憲法に従って『戦争を放棄』しなければならない。

宗教団体にとって経典は一切書き換えることは出来ない神聖なものである。イスラム教のコーランはイスラム教徒の生活面にまで事細かく指示を与えているが、時代が変化し預言者モハメッドの頃には思いもよらなかった現代には対応できない事は多い。しかし、対応出来ないからと言ってコーランを書き換える訳には行かない。そこでイスラム神学者の登場となる。彼らはコーランを書き換える事無く、時代に合う様にコーランを解釈して、時代との齟齬を防ぐことになる。

日本も憲法解釈により矛盾点を解消しているのは同じである。そこで、憲法では軍隊を持たないはずの日本が軍事力を現実に持ったりー驚天動地の解釈をしてこれまで政策を進めて来た。これからもどんどんと新しい憲法解釈を進めて行くことだろう。しかし、それは基本法としての憲法を形骸化して行くに過ぎない。

好事魔多し

”好事魔多し”とは、このような事だろうか。熱望していた優勝争いに参加できるチームであるドジャースに移籍でき、人生目標の一つであった結婚もし、何もかも良好にスタートした筈であったのに、自分の全く関与していない処から災難が降り掛かるとは!

本日、大谷翔平自らの言葉で記者会見があったが、突っ込み所満載の発表との印象を受けた。今後もまだまだ余韻は残りそうであるが、彼らしいスカッとした、清々しい姿を期待したい。