自民党総裁選挙が終わっても、その後が喧しい状況である。はっきり言って私は自民党員では無いのでこの選挙の結果に関してトヤカク言える立場には無い。
しかし、靖国神社問題とか歴史認識とか言い出す党が在る事はよろしくない。何処の国でも死者を慰霊する施設は幾つも在るものであり、何処の施設に慰霊に行くかは、個人の信教の自由と云うものである。要は完全に政教分離がなされていて、個人の信仰と政策が相互に関係しなければ良い。また歴史認識や歴史解釈は、それこそ一人一人が違って当たり前なのである。もし、歴史認識や解釈が一つに統一されてしまったら、例えば歴史小説で司馬遼太郎や今村翔吾や山岡荘八が同じ人物に関して小説を書けば、全く同じストーリーになってしまうだろう。これでは歴史小説を読む意味が無い。それぞれが、独自の認識・解釈を持つからこれらの小説は生き生きと面白いのである。
もし、個人の信教の自由を禁止し、歴史に関する認識を一つに強制しようとする国家が在るとすれば、個人の自由な精神活動を阻害し、国民の人間性を喪失させてしまう危険な国家であると言える。