風の持つエネルギー

今、外では台風の大雨が降っています。さて、よくテレビで風の強さを表現するために、立っていられない程とか、トラックが横転する程などと伝えるがことが多いが、今一ぴんと来ない。私は一応技術系なので数字で表して貰った方が分かり易い。

さて、このブログを読む皆さんは、風の持つエネルギーについてご存じだろうか?例えば風速が2倍になれば、その風のエネルギーは何倍になるか?「風速が2倍なのだからエネルギーも2倍だろう」って-とんでも無い!風のエネルギーは風速の三乗に比例するのだ。従って風速が2倍になれば、2×2×2で8倍になる!

皆さんは立春頃に吹く春一番という強い風を経験していると思うが、この春一番の平均風速は毎秒8メートル。天気予報などで、台風が同心の二重の円で描かれていることはご存じと思うが、外周の円の内側が強風圏で平均風速15メートル以上の風が吹いている事を示す。従ってここで16メートルの風が吹けば、春一番の8倍のエネルギーを持った風が吹いている事になる。更に内側の円は暴風圏と呼ばれ、その内側では毎秒25メートル以上の風が吹いている事を示す。仮に32メートル以上の風が吹けば、そのエネルギーは春一番の64倍!実に恐ろしい数字では無いか!

超大型台風では、64メートルを超える風が吹く事があるが、更に8倍で512倍!”三匹の子豚”に出てくる藁の家や木の家では一瞬で吹き飛んでしまうだろう。

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