世の中には種々の詐欺行為がある。
詐欺に遭っている間被害者は自分が騙されていることに気付かないが、①最も短い期間で被害に気付くのはオレオレ詐欺のような詐欺である。②これより長い間騙され、その間何度も被害に遭う詐欺として結婚詐欺などがある。③しかし、これより長期間に渡り騙され続け、被害に気付くのに何年もかかったり、あるいは一生涯被害に気付かない詐欺に宗教による詐欺がある。これらの詐欺に共通するのは、騙されている被害者本人は分からないが、冷静な第三者が見れば、詐欺に遭っていることは容易に分かることである。
繰り返しになるが、怪しげな宗教で「先祖の霊障」や「何々の祟り」等と欺いて金品を奪うのは詐欺である。刑法246条では『人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。』とされている。
信教の自由と云うことで、これらの行為が野放し状態にあるが、これらは憲法で定められた信仰の自由とは関係ない、刑法犯である。