最近マンボ、マンボと喧しい。私たちの年代かもっと上の年代ではマンボといえばペレスプラード楽団を思い出す。-マンボNo.5! どうやらこれはマンボでは無くマンボウ-蔓防(蔓延防止等重点処置)の略であるらしい。
閑話休題(冗談はさて置き)、この蔓防と緊急事態宣言がどう違うのか、今一理解出来ない。二度の緊急事態宣言を出したが、国民の耐乏生活も限界に来て、中途半端な状態で解除しなければならなかった事態に対して、新たな耐乏生活を強いるために目先を変えただけの様にしか見えない。しかし、国がやるべき事をやらずに国民に一方的に我慢を強いるだけでは最早良い方向に向かうとは思えない。国としては一所懸命努力をしていると言いたいのだろうが、それが国民の目には見えてこない。
米国のトランプ前大統領は最も頭の悪い大統領の一人だと思うが、一つだけ正しい事を言っている。それは今回の新型コロナ問題が、新型コロナウィルスとの戦争だと言っていることである。戦争において最もやってはいけない事は、戦力の分散と戦力の逐次投入である。現時点で新型コロナウィルスに対して有効な武器はワクチンである。現状日本国内では新規感染者が多発している地域とそうで無い地域がある。現在国が進めている全国一律にワクチンを配布する行為は、この戦力の分散にあたる。現時点での主戦場は大阪を中心とするエリアであり、ここで防衛ラインを構築しなければ一機に全国に蔓延してしまう-既に東京とか各地区に飛び火している状況であるが。従って、現状で確保出来る限りのワクチンをかき集めて、このエリアで生活する年寄りから若者まであらゆる人に摂取して免疫の防衛線を築かねばならない筈であるが、全国一律、65歳以上の高齢者からという国の動きはこの新型コロナ問題に真剣に向き合っているのか疑問に感じる。
現在新型コロナ対応に由一成功している国は中国であり、中国の一人勝ち状態である。中国の様な独裁国を自由主義国で真似るのは難しいが、コロナとの戦時下という極限状況の中では、見習うべき事は多いのではないか。特に原野にコロナ専用病院を新たに建設し、感染者との接触を遮断するような政策は興味深い。日本では既存病院でコロナ患者の受入も行っているため従来の病院業務にも支障が出ている。