カチンの森の記憶 -ウクライナ捕虜の行くへ

ウクライナ軍の必死の抵抗により首都キーウの包囲は免れたようである。一方南東部の要衝のマリウポリはロシア軍により完全に包囲され陥落も時間の問題とみられている。最後まで抵抗を試みるウクライナ軍(アゾフ連隊?)に対して17日午後1時(日本時間同日午後7時)までに降伏すれば命を助ける(逆の言い方をすれば、降伏しなければ皆殺しにする)と、呼びかけているようだ。

独ソ戦最中の1943年、当時ドイツ軍が占領していたスモレンスクのカチンの森で、土中に埋められていた大量のポーランド将兵の遺体が発見されている。第二次大戦初頭にソ連軍に侵攻され捕虜としてソ連国内に連れ去られたポーランド軍捕虜の変わり果てた姿であった。(これらの遺体発見の報道はドイツ軍の謀略であるとの説も在る。)

一般市民を後ろ手に縛り上げて虐殺しているロシア軍が、停戦後ウクライナ捕虜を無事に帰還させるか不安がある。

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