ロッテの佐々木朗希投手が17日の対日本ハム戦で8回までパーフェクトピッチングを続けながら、9回のマウンドに立つ前に降板させられました。このニュースに2007年の日本シリーズの中日-日ハム戦での8回までパーフェクトピッチングを続けながら9回のマウンドに立てなかった山井投手のまぼろしの日本シリーズパーフェクトを思い出しました。
まだシーズン序盤で在り、投手戦となり延長も視野に入れなければならず、球数など、ロッテの井口監督も種々の要件をかんがみて苦渋の決断だったと思います。パーフェクト試合達成の要件としては、比較的早い段階で味方が得点して投手を援護することが重要ですが、互いに無得点では厳しい状況といえます。
1973年の阪神-中日戦も投手戦となり江夏豊投手が延長11回までノーヒットノーランを貫き、最後は自分のサヨナラホームランで決着をつけるという大記録を残していますが、シーズン後半で在り、まだ投球間隔や球数制限など考慮されていなかった時代なので達成出来た記録なのかもしれません。
この江夏投手は傲岸不遜の態度がある選手で、この時も「野球は一人でも出来る」と言う言葉を残し顰蹙を買うことになり、その後トレードで放出されますが、1979年の広島-近鉄の日本シリーズで”江夏の21球”と云われる名ピッチングを演じました。日本球界に於ける偉大なピッチャーの一人でした。