プーチン死して戦争は残る

健康上の理由などによりロシアのプーチンの大統領在任は長くないとの観測がある。

今回のロシアによるウクライナ侵略はプーチンの戦争であるから、プーチンが居なくなれば、戦争は終わるとの観測が在るが、そうも行かないだろう。

プーチンが居なくなることは、必要条件であるが、十分条件では無い。戦争は簡単に始められるが、終わらせることは簡単では無いのだ!大東亜戦争は軍部が独断専行で始めた戦争で在ったが、軍部で終わらせることは出来なくなり、天皇陛下の御聖断によるしか無かった。ドイツも国土が連合軍により完全に蹂躙され、ヒトラーが自殺するまで戦争を終わらせることは出来なかった。今回の戦争ではロシア領土は1ミリも進攻されていない。

今回の終戦の形として、①ロシア完全勝利(クリミア半島のロシア領有化の確定と場合によってはドニエプル川以東のロシアへの割譲)②ウクライナの完全勝利(2014年のクリミア進攻以前の国境に戻し、ロシアに侵略による被害の弁済を求める)③その両者の間となる。

①に関しては、ウクライナの民意や武力による現状変更を認めない欧米日が承認することは無いだろう。②に関しては、ロシア国民の80%が今回の侵略を支持していることが問題となる。暴動が発生し、ロシア国内は収拾のつかない混乱状態となるだろう。③に関しても上記の理由により何処で線を引くかの落し処を見つけるのは困難であろう。

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