オウム真理教事件 ー 陰で暗躍したもう一つのオウム(続き①)

地下鉄サリン事件では官庁街である霞が関駅を通る営団地下鉄(現在の東京メトロ)丸の内線、日比谷線、千代田線車内でサリンの同時散布を計画したが、この内多大な被害を出したのは日比谷線車内であり、丸の内線にいたっては大きな被害は報告されず終点にまで達している。前年の松本サリン事件の鮮やかな犯行とは対照的だ。

オウム真理教の毒ガスによる対人殺傷テロはこれに限らず、多くの犯行が確認されている。(以下公安調査庁の資料より抜粋)①1994年5月9日:麻原の指示を受けた幹部構成員らが、オウム真理教被害対策弁護団に所属し団体構成員に対するカウンセリング活動も行っていた弁護士を殺害する目的で、同弁護士が所有する自動車のフロントウインドーアンダーパネルの溝及びその付近にサリン溶液を滴下し、その後、自動車を運転した同弁護士にサリン中毒症の症状は出たが本人も意識しないまま軽傷に終わっており、殺害に失敗。②1994年12月2日:麻原の指示を受けた幹部構成員らが、山梨県西八代郡上九一色村(当時)に所在していた団体施設を抜け出した構成員をかくまい同構成員に弁護士を紹介するなどした男性を殺害しようと、東京都中野区の路上において、注射器に入れた猛毒の化学兵器VXを同男性の後頭部付近に掛け、VX中毒症の傷害。殺害に失敗。③1994年12月12日:麻原が、分派を作ろうとしているとの情報があった構成員の身辺調査をさせたところ、同人と関係のある不審人物として会社員の名前が挙がったため、同会社員をスパイと決め付け、麻原の指示を受けた幹部構成員らが、大阪市淀川区の路上において、注射器に入れた猛毒の化学兵器VXを同会社員の後頭部付近に掛け、VX中毒により殺害に成功。④1995年1月4日:麻原の指示を受けた幹部構成員らが、東京都港区の路上において、注射器に入れた猛毒の化学兵器VXを、オウム構成員の脱会を促す活動を行っていたオウム真理教被害者の会会長の後頭部付近に掛け、VX中毒症の傷害。殺害に失敗。

その他事件として立件されていないが、創価学会名誉会長・池田大作氏に対して1993年に複数回サリンによる殺害計画が実行されているがことごとく失敗しており、逆に犯人側に中毒事故を引き起こしている。

以上犯行計画や行動は杜撰であり素人の犯罪的である。

<以下明日に続く>

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