オウム事件のさなかの1995年3月30日国松孝次警察庁長官が自宅前で狙撃されている。事件の真相はいまだ明らかになっていない。状況からオウム真理教が絡んでいると考えられるが、教団員の中から狙撃犯は確定されていない。
第二次世界大戦中に多くの狙撃手が誕生し、その功績により勲章を受章し英雄と祭り上げられた兵士は多い。しかし、彼ら(彼女ら)の手記や話によると如何に射撃の名人と言えども始めて狙撃を実行した時には、引き金を引くまでに逡巡し容易に狙撃することが出来なかったと語っている。射撃の的を撃つのと違って普通の人間なら目の前で自分の手で人を殺すことにためらいを感じるものだ。自宅から出て車に乗り込むまでのわずかな時間に狙撃を成功させている犯人は過去に何度も銃による殺人を経験しているプロと考えられる。
もう一つ奇妙なことは、現場で金日成バッジが見つかっている事だ。これは北朝鮮の犯行に見せかけ捜査を攪乱させるためと言われているが、オウム真理教の報道の中でロシアとの関係は報道されているが北朝鮮との関係は報道されたことは無い。敢えて北朝鮮の疑惑を出す必要があるのだろうか?
人をスパイや工作者に仕立てるため金銭で勧誘することはよくあるが、金で釣られた人間は優秀なスパイに成らない。優秀なスパイは愛国心が強く我が身を犠牲にしても祖国に忠誠を誓う人間である。金日成バッジを常時持ち歩くことはリスクは高いが、忠誠心の証として常時身につけている事は考え得る。
1995年4月23日教団の幹部であった村井秀夫が東京本部の前で刺殺されている。犯人の徐裕行は、「義憤にかられ、誰でも良いからオウムの幹部を殺したかった」と供述しているが、当時総本部前には多くの報道陣がつめ掛けており、映像から見ても村井幹部個人を狙ったとしか考えられない。口の軽い村井幹部の口封じをするため殺害されたと世間では認識されている。この殺害犯は初め北朝鮮籍でその後韓国籍に戸籍を変更した在日韓国人の暴力団員であった。
<明日に続く>