ウクライナに旧式戦闘機を送っても意味は無いだろう・・

米国のブリンケン国務長官がポーランドの所有するロシア製(ソ連製?)旧式戦闘機をウクライナに送るように提案している。

制空権(航空優勢)の無い状況ではウクライナ軍の苦しい戦いが続くことは間違い無いので、戦闘機を送る提案は正しいのだが、旧式戦闘機を送っても意味は無いだろう。第二次世界大戦の頃ならパイロットの技量が空中戦の勝敗を左右したが、現在では空中戦の勝敗を決するのは搭載する電子機器の優劣になるからだ。

米国が日本に最新の電子機器を搭載した戦闘機を売らないように、警戒心の強いロシア(ソ連)が同じ性能の電子機器を搭載した戦闘機をポーランドに売っていたとは考えられない。更に年数が経って旧式化しているとなっては、離陸しても最新のロシア軍機に一方的に殲滅されるだけだろう。

戦争とテロ

国家には戦争する権利がある(と、考えられている)。個人が勝手に戦争を始めたら、それは戦争では無くテロである。テロなら国内法で裁くことが出来る。

今回のロシアのウクライナへの侵略が、国際法上の手順を踏んでいるのか疑問である。ウクライナの司法当局はプーチンをウクライナ人の大量殺人の教唆罪で訴追し、インターポールに国際指名手配出来るのではないか?

長期化する?ウクライナ侵略

ロシア軍のウクライナ進撃のスピードがおちている様です。恐らく当初計画では、6日間戦争(第三次中東戦争:1967年)の様に中国に配慮して北京オリンピックとパラリンピックの間隙に短期間で決着を付けたかったのでしょうが、戦略を変更してきていると思います。

ロシア軍は、最初に奇襲によりウクライナの空軍基地を無力化し、3方面から(内と外の違いはありますが)同時に侵攻するなど、6日間戦争を研究した可能性はあります。しかし、実際にはウクライナ軍の予想以上の頑強な抵抗に遭い、戦略を見直して短兵急な攻撃からじっくりと腰を落とした侵略作戦に変化させてきた様に見えます。外国からの武力干渉の心配は無いと判断されたので慌てる必要は無いと言うことでしょうか。

キエフに向かうロシア軍の車列が60キロ以上続いているとのことです。米国も偵察衛星から状況を注視しており、ある程度の情報はウクライナ側に伝えられていると思いますので、このキエフに向かうロシア軍列に攻撃を出来ないところを見ると、ウクライナ側は制空権(航空優勢)を最初の奇襲攻撃で喪失しており攻撃機による空襲を行う能力は、最早無いものと予想されます。またミサイルや長距離砲によるロングレンジでの攻撃能力も喪失しているものと考えられます。現在のウクライナ軍の主要兵器はカールグスタフ(自衛隊も使用している歩兵砲)やスティンガー(携帯型地対空ミサイル)等近接攻撃兵器しか無いのでは無いでしょうか。

ロシア軍は、じっくりと体勢を立て直した後、一機にキエフを包囲する可能性があります。戦車は市街戦にはむいておらず、いきなり戦車を投入するとモロトフカクテル(火炎瓶)の餌食になる恐れがありますので、第一段階としては遠巻きに包囲して、周囲から無差別にミサイルや長距離砲を打ち込み抵抗を封じて徐々に包囲の輪を絞め上げて行く。そして、第二段階として航空機により目視で抵抗拠点と成り得る場所を一つ一つ破壊して行く。最後に瓦礫の山と化した市街に戦車や地上部隊を投入して制圧する事が考えられます。

現在ロシア軍の食料補給が間に合っていないのでは無いかとの観測がありますが、10万の兵が飢えるより300万の市民が飢餓に瀕する方が先でしょうから、包囲したまま兵糧攻めにしてゼレンスキー大統領の投降を待つかも知れません。

現在欧米や日本など多くの国がロシア制裁に動いておりますが、これらの国の国民が包囲鐶の中に閉じ込められて人質とされてしまうと、それをネタに制裁に対して揺さぶりを掛けて来る恐れがありますので、一刻も早く脱出させる必要があるでしょう。

ロシアは核兵器を使用するか?

ウクライナへの侵略を続けるロシアが気化爆弾を使用したとのことです。気化爆弾は元々アメリカがベトナム戦争中に開発した爆弾で、従来の爆弾から懸絶した破壊力により”総ての爆弾の母”MOAB(Mother Of All Bombs)と呼ばれましたが、ロシアではこれを更に改良して破壊力を増した気化爆弾 FOAB(Father Of All Bombs)を持っているとの事です。

米国がベトナムで気化爆弾を使用した表向きの理由は、ジャングルの中にヘリコプターの発着場を造るためとの事でした。実際、強烈な爆風により樹木をなぎ倒し、ジャングル中に直径数十メートルの更地を造り、充分ヘリコプターの発着が出来た様ですが、本当の理由はジャングル中に潜むベトナム兵を殲滅する事でした(周囲の空気中の酸素が消失するため、運良く爆風を逃れたとしても窒息死します)。

この米国の気化爆弾より更に強力な爆弾を実際にロシアがウクライナで使用したとすれば、歯止めの効かなくなったロシア軍は、更に強力な核爆弾を使用する可能性はあると思います。

ウクライナ情勢

ロシア軍がウクライナに侵攻して4日経ちます。ウクライナ軍が勇敢に戦ってロシア軍を食い止めているのか、ロシア軍が首都であるキエフ侵攻に当たって慎重に準備しているためか、ロシア軍の進撃が当初予想されていたよりも遅れているようです。それでも、質・量共に軍事力の差は圧倒的であり(ランチェスターの法則:近代的戦争で集団戦の場合、戦力の多い方が圧倒的に有利となる)困難な闘いになる状況は変わりないですが・・

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ロシアがウクライナに奇襲攻撃を開始しました。

ここ数ヶ月ロシアとウクライナとの間で緊張状態が続いており、米国のバイデン大統領の牽制やフランスのマクロン大統領の緊張緩和に向けての努力も空しくロシアからの奇襲攻撃の形で戦闘が開始されました。ウクライナはNATO加盟を計画しており、バルト3国のようにNATO加盟が完了してしまうと、侵攻が困難となるためNATOによる防衛義務が発生する前に攻撃を開始したものと思えます。(バルト3国に関してもリトアニアとポーランドの間にロシアの飛び地が存在し決してリスクが無い訳では無いですが・・) →続きはこちら

ワクチン三回目接種

この間の雪の日に新型コロナワクチン三回目の接種を受けてきました。前回2回はファイザー製で今回はモデルナ製となりました。好奇心が強い方なので、今回はモデルナ製を受けてみたいと思っていたのですが、前回2回では注射部位の痛みくらいしか副反応は無かったのですが、今回は翌日の雪かきが祟ったのか38.5度の発熱となりました。近所の人は誰も副反応は無かったとのことですが、体質が合わなかったのか発熱となりました(安静にしていたら1日で37.0度まで回復しました)。いずれにしても接種後は雪かきなど身体を使わずに安静にしていた方が良さそうです。